中間検査がいよいよ期限になったので、重い腰を上げて検査を申し込みます。
現在は限定沿海なので、沿海で検査を受けようとJCI(小型船舶検査機構)へ尋ねると
上架が必要とのことで、今回は限定沿海のままで検査を受けることにします。
20日11:30より実施とのことで、emilyに向かいます。09:00に到着。先ずは
アンカーを取り出せるようにバウポールを避けてアンカーを取り出します。
法定備品をテーブルの上に並べ、椅子の上に小型船舶用救命胴衣を置きます。
準備万端です。検査官の方が来られ一通り見て回られます。備品以外の安全
装備も一緒に置いてました。エンジン内の自動拡散型消火器、ライフラフトを
見られ「安全面では完璧ですね」と感心されてました。
「火せんが無いようですが?」『国際VHF無線は装備してますが…』「火せんは
必要ですよ。後で納品書をFAXしていただけますか?」『ヨットハーバー内に
ショップが有るのでそちらで購入します』「火せんを搭載するまでは乗れませんよ」
『えっ!そうなんですか?』とのやり取りがあり検査は終了。
帰られて30分後に電話があり「無線はマリンVHFですよね?」『いえ、国際VHF
無線の25Wです』「それなら火せんは必要ありませんね。後で構いませんので
無線局の免許証並びに無線局事項書をFAXして下さい」『乗ることは可能ですか?』
「問題ありません。可能です」と。法定備品は全て確認済みで火せんが必要ないとは
思ってたのですが、国際VHF無線が装備されてることを告げたにも、ハッキリと
必要です!と言われれば、必要なんだと思ってしまいます。
出港出来るとのことで、船体に藻が少し付着してたので機走で走ることに。
風は微風と思ってましたが、12~14ノットの良い風が吹いてます。折角なので
ジブセールだけを展開してのジブトリムの確認しようとセーリングします。
メインも揚げれば楽しめそうですが、普段シングルだとメインセールでジブの
トップやカーブを確認し難いのでバックステー、ジブシートカーを調整して
走ってみます。
バックステーを引くと0.4ノットほど艇速が落ちます。上り角は良くなりますが
パワーは落ちます。バックステーを緩めるとセールカーブが深くなり艇速が
上がりました。更に緩めると艇速は然程変わらずに上り角は悪くなりました。
リーチが開いてるので、先ずはジブリードブロックを2コマ後ろへ移動します。
ジブシートを引いて調整します。リーチは少し閉じましたが、上り角は然程
変化ありません。
バックステーを引き、リーチの開き具合を確認しながらジブシートを調整します。
取り敢えずジブリードブロックの位置は変えずに走ってみます。私の場合引き過ぎる
傾向にあるのでジブシートを気を付けて引き込みます。ジブセールのシュラウドと
スプレッターの間隔も同じになり綺麗なカーブになりました。ジブセールだけでも
トリムが合ってると6ノット越えで走ってます。
風が増すとバックステーを引き、サギングを無くしてセールをフラットにしますが
この時にジブリードブロックの位置を変えてシュラウドとスプレッターのセールの
間隔を見ながらジブリードブロックの位置を合わせなければなりません。シングル
だとここまで調整するのは難しいと思いますが、大凡の感覚を頭に入れて置きます。
ジブリードブロックの位置がスタボーとポートで違ってると走りは全く変わって
ました。同じ位置に合わせ走るとほぼ同じ感じで走りました。単純に同じ位置が
良いか?は別にして風に合わせての調整が必要だと思います。
このような練習は謙虚に状況が分かります。次回はジェネカーだけを揚げてトリムで
走りがどのように変わるかを模索したいと思います。
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